地域仕事づくりコーディネーターサミット2013

入選プロジェクト

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沖縄ブロック代表

志でつながる、若者バカ者よそ者の挑戦

子供が1人もいない集落に生まれてきた変化

過疎化が進む二見以北10区の中で最も過疎化が進む嘉陽集落。一方で、やる気のある30台後半の若者区長がおり、新たな動きが生まれてくる可能性を秘めた集落である。そこにスイッチの入った学生が加わったことで、徐々に機運が高まってきている。

プロジェクト実施の背景(問題意識・課題など)

名護市東海岸に位置し10の集落が集まった二見以北地域は過疎化の進む地域である。特に嘉陽区は高齢化率が50%に近づき25歳以下の若者、子どもが1人もいない集落である。村意識が強く変化の起きにくかったコミュニティに長期インターン経験後、若者と農村をつなぐ学生団体を立ち上げ活動を行ってきた学生が入ったことで次第に変化が生まれてきた。スイッチの入った学生の主体性により、区長とそうしながら様々なプロジェクトが生まれ動きつつある。

若者が担当した仕事内容・関わり方

学生団体主催のワークキャンプを2回開催、その後通年を通して集落の伝統行事にボランティアとして参加し、地域の方と顔なじみになってきた。春休みの2月〜3月にかけて1ヶ月ほど滞在し、嘉陽区の住民にヒアリングを行いながらマップづくりやガイドツアーを行った。その後、学生と嘉陽区をつなぐプロジェクトとして田んぼプロジェクトを発足。地元の方から遊休地を借り、田んぼを始める準備を進めている。

事業成果

学生が嘉陽区に滞在し活動を行ったことで集落が明るい雰囲気になり、集落を良くしていこうという機運が高まった。また、37歳という集落でも最も若い層に入る区長にとって中心メンバーの学生は心強いサポーターとなりつつある。3月に行われたマップづくり、散策ツアーのプロジェクトは嘉陽を様々な人に知ってもらうキッカケとなり、マスコミにも複数回取り上げられた。

関わった若者

琉球大学/阿野 翔大(あの しょうだい)

活動先

名護市二見以北地域
名護市東海岸の10の集落が集まった二見以北地域は人口1700名ほどの静かな農山村である。過疎化が進む中、住民が立ち上がり、交流拠点施設の「わんさか大浦パーク」を軸に観光交流や6次産業に取り組み始めた。

活動先の人々(経営者や社員、地域住民など)の具体的なコミットメントや工夫したこと

区長が中心になり、集落のお年寄りやキーパーソンを紹介し、学生が活動しやすい状況をつくった。

若者の活動によってもたらされた変化や気づき

学生団体に土地を貸す方が現れ、継続して関われる関係性ができあがった。学生と地域との継続的な関係性ができつつある。

▲嘉陽区の綱引きに参加する学生達。

スタッフ/インターンのメッセージ

コーディネーター 深田友樹英

過疎化が最も進む嘉陽区にて変化が生まれてきたことは触媒の役割を果たせる学生ならではの大きな成果である。継続的な関係性を構築しつつあるので、今後は代替わりしても続く仕組づくりなど更なる発展が見込める。